去年5月、柳川市の「ハリウッドワールド美容専門学校」で、学校行事のバーベキュー中に、男子生徒4人の服などに火が燃え移り、柳澤禅さん(当時18)が死亡したほか、ほかの3人も全治3か月から1週間のやけどをしました。

これまでの学校側の説明で、
▽理事長が、バーベキューに使う火起こしのためとして、事前に消毒用のアルコールを炭に染みこませていたほか
▽当日、職員が、火を強めようとコンロにアルコールを注いだところ、一気に火が燃え上がったことなどが分かっています。

警察は、職員や生徒から話を聞くなどして詳しい経緯を捜査していましたが、
▽23歳の職員が、消毒に使われていた工業用アルコールを炭が入ったコンロに注ぎ入れていたほか
▽別の54歳の職員が、同じテーブルにいたのに、それを止めなかった疑いがあるということです。

また、
▽64歳の理事長が、アルコールの使用を決定した疑いがあることが分かったということです。

このため、こうした学校側の不適切な対応が事故につながったとして、警察は19日に、3人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検しました。

警察は、捜査に支障があるとして、3人の認否を明らかにしていません。