逮捕されたのは、東京 大田区の果物の輸出販売会社の輸出業務にあたっていた、グループ会社の社長、那須野勲容疑者(57)と、販売会社の社員、内田篤容疑者(48)の2人です。

警視庁によりますと、おととし12月、青森県産のりんご180キログラムをタイに輸出する際に、有害な虫がついていないことを確認したとするうその書類を羽田空港の植物防疫所に提出したとして植物防疫法違反などの疑いが持たれています。

また、販売会社も植物防疫法違反の疑いで書類送検されました。

りんごを輸出するには、登録農家などが生産して基準に基づいたこん包をしたという報告書が必要だということですが、2人は、国内向けに生産したりんごに偽造した報告書をつけて輸出しようとしたということです。

去年2月、農林水産省から「植物防疫所の輸出検査で、害虫を発見した」などと相談があり、警視庁が捜査していました。

調べに対し2人は、「違法なことをしたつもりはない」などと容疑を一部否認しているということです。