この取り組みは石川県からの2次避難者を受け入れている黒部市が2月から始めたものです。

7日、宇奈月温泉のホテルのロビーでは石川県輪島市から避難してきた4人の高齢者が参加し、体操の動画にあわせて腕や足を動かして全身の筋肉をほぐしていました。

地震で大規模な火災が発生した輪島市の「朝市通り」で暮らしていたという80代の女性は「地震前は畑仕事などで出歩いていましたが、避難してから体を動かす機会がなかったので助かります」と話していました。

また、別の80代の女性は「避難生活が落ち着いてきてから、地震で亡くなった親しい人たちの夢を見るようになりました。体操をすると気分転換になります」と話していました。

石川県から黒部市に2次避難している人たちは6日時点で96人で、市によりますと慣れない場所での生活や今後の生活への不安から、部屋にこもりがちになる人もいるということです。

黒部市の保健師の本多康子さんは「体操だけでなく、避難した人たちへの声かけも積極的に行い、少しでも健康に過ごしてもらいたい」と話していました。