高知県の早明浦ダムの貯水率は8日の午前0時時点で60%で、平年の81.9%と比べて低くなっています。

こうした状況を踏まえて、国や四国4県などで作る協議会は8日午前9時から水の供給量を、▽香川県向けを20%、▽徳島県向けを17.5%、それぞれ削減する、第一次取水制限を始めました。

取水制限は、去年4月以来となります。

これに合わせ香川県庁では、職員らが「節水にご協力をお願いします」と記された縦4.2メートル、幅75センチの看板を設置し、節水の呼びかけを始めました。

また、庁舎内のトイレでは、職員が洗面台の下にある水道管のバルブを締めて水の出る量を通常の半分ほどに減らしました。

香川県水資源対策課の小塚武司課長は「水は限りある資源なので、感染症対策はしっかり行いながら、一人ひとりができることから節水に取り組んでほしい」と話していました。

香川県と徳島県によりますと、第一次取水制限で家庭や工場などへの水の供給に大きな影響はないということですが、両県は家庭でもできる範囲で節水に協力するよう呼びかけています。