20年前の2004年8月13日、宜野湾市の沖縄国際大学の構内に、隣接する普天間基地を飛び立ったアメリカ海兵隊のヘリコプターが墜落して炎上しました。

13日は、事故で焼け焦げたアカギの木が保存されている場所で、記憶を語り継ぐ集会が開かれ、大学の安里肇学長が「20年経過してもなお変わらぬ現状に強い憤りを感じます。安全・安心・平和への思いは万人が求めることです」などと述べ、普天間基地の閉鎖・撤去を求めました。

続いて、学生2人が意見を発表し、このうち大学3年の儀保裕一朗さん(22)は「アメリカ軍が事件・事故を起こすたびに基地問題は注目されるが、すぐに忘れ去られてしまう」などと述べて、県内外の人々に沖縄の基地負担について関心を持ってほしいと訴えました。

墜落した当時、沖縄国際大学の3年生だった池田紘子さん(41)は「今も変わらず基地はあるし、沖縄は不平等な状況にあると思います。その現状がどういったことをもたらすのか考えてほしいです」と話していました。

集会の最後には平和宣言が行われ、大学では8月13日を「平和の日」とした上で、平和について考え続けていくことを誓いました。