去年7月6日の未明、清水区尾羽の国道1号線「静清バイパス」の高架道路を建設する工事現場で、道路の土台にあたる長さおよそ63メートルの橋げたが落下し、作業員2人が死亡、6人が重軽傷を負いました。

事故の原因について、国土交通省が設置した事故調査委員会は、橋げたをつり下げていた補助具の土台が不安定な状態で設置されていた可能性があると指摘していて、工事を受注したJV・共同企業体は再発防止策を講じたうえで、先月下旬から事故現場での工事を再開しました。

国土交通省静岡国道事務所によりますと、新たに造り直した橋げたを橋脚に下ろして固定する作業が23日夜に終わり、事故現場での設置工事は完了したということです。

一方で当初、2026年春ごろに予定されていた高架道路の上り線の開通は、今回の事故の影響で遅れる見通しだということです。