福島第一原発2号機では、先月22日、事故後初めて、溶け落ちた核燃料デブリの試験的な取り出しに着手する計画でしたが、直前で装置の取り付けミスが見つかり、延期されました。

東京電力は5日、記者会見し、原因に関する調査結果と再発防止策を公表しました。

この中では原因として
▽放射線量が高く、重装備による作業でミスが起きやすいという現場の環境に合わせた作業手順になっていなかったことや
▽下請け企業に任せて東京電力の社員が確認することにしていなかったことなどをあげています。

さらに、再発防止策として
▽今後は東京電力自身が状況を確認するほか
▽現場に入る前に模擬的な作業訓練を行い、手順を確認するなどとしています。

そのうえで、今後、数日をかけて再発防止策を講じたうえで、問題ないことが確認できれば、来週にも取り出しに向けた作業を再開すると発表しました。