南伊勢町の海沿いにある、82歳から102歳までの27人が入所する高齢者施設では、8月8日の臨時情報の発表を受けて、入所者の避難方法の見直しを進めています。

12日は、施設の職員らがこれまで談話室に保管していた救命胴衣やヘルメットを、入所者がすぐ手に取って避難できるよう、非常口の近くに移しました。

また、職員が施設の50メートル先にある「津波避難タワー」に入所者が歩くくらいの速さで向かったところ、予想以上に時間がかかることがわかったため、より迅速な避難を心がけることなどを確認していました。

施設に入所している95歳の女性は「自分は車いすを利用していて、すぐに逃げることはできないので、気をつけたい」と話していました。

施設の責任者の濱口新太郎さんは「この1週間は、危機意識を持ちながらも前向きに取り組めるよう過ごしていきたい」と話していました。